日銀がETFを買い続けるのかなぜか。わかりやすく解説


ニュース番組や新聞でよく日銀がETF(上場投資信託)の買い入れを発表したことが報じられますが、なんで日銀はこんなによくETF買うの?と思ったのではないでしょうか。

そんな方に向けて解説させていただきます。

かなりシンプルにまとめていますので、短時間サクッと読める内容になっています。

日銀ってなに?

日銀とは何か、それは日本銀行のことです。

お札の発行やお札の信用を守る活動(偽札対策)などや、金融政策を実行し金利の調整などをすることで物価の安定を目的としています。

また金融機関の存続を守り、決済サービスなどの金融システムの安全、安心を守っています。

政府機関ではないですが、日本の金融の中枢といえる存在です。

日銀がETFを購入するのなぜか。

日銀は日本の国債や不動産投資信託・ETFなども買い入れして、日本の経済を活性化することを目的としています。

2010年からリーマンショックからなかなか立ち直れない日本経済・株式に資金を投入しました。購入額は2021年現在まで毎年増え続けています。

2021年4月時点の日本銀行のETF保有額は時価ベースで約50兆円と言われており、かなり含み益があり優秀な運用成果がでています。しかしこの数字は、お主な投資対象となる東証1部の多くの企業の株を5%以上を保有する状況になり日銀が大株主となっています。

日銀のETF購入の大問題

昨年の大暴落時なども、日本の株価が大きく値下がりするの防ぐために買い支えてくれる存在であり、これからも支えて欲しいと思ってしまいます。

でもやはりそんなに簡単な話ではなく、日銀のETF購入には大問題があります。

それは今後の日銀の動きを考える上でもとても大切なポイントになります。

50兆円分のETFをどうするのか

一つ目は、約50兆円分のETFなどを保有しているが(2021年4月時点)、その処理をどうするかが問題です。

これまで日本の株価を支え、投資家の心理的にも安心を与える存在だった日銀の保有株はどこかで売りの処理をしなければなりません。

この莫大な額のETFを決済することは、ものすごく大きな売り圧力になり大暴落を引き起こす要因になりかねないのです。

個人投資家にとっての強い味方が、最悪の敵になりかねません。

ただ日銀が日本株式を暴落させるような手段を安易に取らないので、急に決済をすることはありません。今後の対応に注目です。

それならば買い続ければいいのではと思う人もいるかもしれないが、これも問題があります。

現在の投資メインの投資対象は東証1部の大企業ですが、その会社に対する日銀の株式の保有割合がどんどん上がってしまうのです。

株式会社としては大株主の意向が大事です。政府に近い存在である日銀がその大株主になっています。

それにより国と企業の関係性が対等ではなくなってしまい、今以上に国の意向に沿わなければいけなくなる可能性があります。

日銀のETF購入によって、市場の歪みを起こしている。

二つ目の問題は、市場の歪みを起こしていることです。

日銀がETFを買うことで、需要と供給で成り立つ市場原理を無視しているかもしれません。

国家が株式市場に、過剰に干渉している状態とも言え、適切な株価水準ではなくなっていることも考えられます。

もし日銀のETFの買いがない場合どうなっていたかは分かりませんが(私はいまより下の水準だと思う)、日銀から出る情報によって株価が大きく変わってしまうような大きな影響力を持ってしまっているのです。

昨年は新型の感染症によって経済状況が悪化し、日銀のETFの買い入れがかなり多くなったことが原因なのか理由ははっきりしていませんが、2021年はかなり買い控えています。これまで暴落時に支えてきた日銀のETF買いがなくなることで、空売りを狙われやすくなり暴落を引き起こしやすくなる可能性もあります。

市場が適切に機能し、外国人投資家の日本株買いが増えるかもしれないのでどうなるかは分かりません。

日銀としてはとても難しい判断をする状況なの、私たちはニュースなどで情報を得て動向を見守るようにしましょう。

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