
「お金がもっと欲しい。」
「最近、また盛り上がっているし儲かるのではないか。」
「人生逆転するために一発勝負する。」
もしかして、こんなことを考えてビットコインなどの仮想通貨のことを調べているのではないでしょうか。
確かに価格の上がり方は大きく、投資環境も少しずつ整い始めており人気があります。
ただ損した話もよく聞きますよね。初心者でも大儲けできるかもしれないビットコインへの投資は良いのだろうか一緒に考えましょう。
この記事を読むと、ビットコインのをざっくりと理解できます。さらに投資家視点でのビットコインや仮想通貨投資の難しい点も理解できます。
メリットとデメリットを把握して、いまの自分にあった運用をすることができるようになります。
ビットコインとは?
ビットコインとは、世界ではじめて誕生した仮想通貨。ブロックチェーンの技術を導入した仮想通貨であり、国や銀行のような管理者はいません。
かなり簡単に言うと、インターネット上に共有の取引台帳のようなのがあり、みんなで監視しあうことで不正は起こらないと言うイメージです。
仮想通貨ということで物の売買に用いることが可能です。
現在、ビットコインで決済できる場所はビックカメラやメガネスーパーなどで使えますが、店数はあまり多くはありません。
グローバル化が進む現在において、国をまたぐ決済で両替の必要がない世界共通の決済通貨としての可能性を秘めている存在です。
もし、世界の標準決済としてさらに普及したときにはさらなる価格の高騰が期待できます。
投資初心者はビットコインを買うな!!
投資を始めたばかりの人にとってビットコインなどの仮想通貨は危険度の高い投資先です。リスクを理解していない人が購入すべきではありません。そう考える2つの理由を解説していきます。
仮想通貨は値動きが大きすぎる。
初心者がいきなりビットコインへ投資するのをオススメしない1つ目の理由は値動きが激しすぎることです。
現在(2021年6月)はおおよそ、1ビットコイン=約4,000,000円前後で推移しています。約半年(2020年10月)では約1,000,000円ぐらいでした。さらに2021年4月には最大で約6,600,000円まで値上がりしました。半年という短期間で6倍以上の上昇です。
この成果を見たら、魅力的にも感じるかもしれないです。
ただ、最高値から1ヶ月程度で半値に近づくほどの下落もありました。
よくない何か問題が起きたら短期間で同じくらい下がる、もしくはさらに下落する可能性もあるのです。そのことを知らずに始めて大損する人がたくさんいます。
投資とはギャンブルではなく、明確な根拠と規則によってつくられるものです。
自分は投資をしているのか、ギャンブルをしているのかよく考えましょう。
近年、韓国では若者の間で仮想通貨がブームで、大学生の4人に1人が投資しています。
中には全財産をかけたり借金したりして、仮想通貨に投資し一発逆転にかける人もいるようです。
残念なことに直近の下落でかなり多くの大学生の損失を出し、厳しい状態になっています。
でもなぜ仮想通貨がブームになり多くの人が投資したのかというと、ビットコインなどで成功した人が有名になったこと。さらに韓国は近年の政策などにより格差がどんどん大きくなり、貧困する若者が増えています。この状況を打開するためには、受験や就活など何度も競争に勝ち抜かなければならない過酷さです。
そんな社会状況で、一度で逆転の可能性を秘めたビットコインが登場し、多くの人がギャンブルのように投資をしています。
気持ちは痛いほどわかります。でもこのやり方だと利益も大きいですが、失敗した時に取り返しがつきません。投資は失敗しながら成長していくものなので、初心者のうちは失敗できる投資対象を選びながら慎重になることが大切です。
ビットコインは権力者の思うがまま。
初心者投資家にオススメしない2つ目の理由は、通貨として存在するのに個人の発言で大暴騰も大暴落もしてしまうことです。

ここ半年のビットコイン相場の主役はイーロンマスク。宇宙開発事業「スペースX」や電気自動車最大手の「テスラ」を経営する世界一の資産家です。最近、彼のSNS投稿によって暴騰も暴落も引き起こした。
経緯を簡単に説明します。
2021年2月にテスラはビットコインを15億ドル(1600億円)分購入したことがわかり、 さらにテスラ製品の購入でビットコインの支払いを受け付けることを発表しました。
ビットコインでテスラの車が買える。さらにテスラがやるならと同調してビットコイン決済を導入する会社がでるのでないか、という思惑。大企業のテスラがビットコインを買うことによる安心感と投資先としての信頼感を得て高騰しました。
2021年4月下旬に個人で保有するビットコインは全く売却していないとしていたイーロンマスクがテスラの四半期決算では10%ほど売却していたことがわかりました。
イーオンマスク個人の保有するビットコインの売却はしないと言っておりますが、テスラも同様にしないと考えていた人も多かったようです。さらに個人の保有するビットコインを確認する方法はないので、その発言の真意もわかりません。
2021年5月中旬にはテスラがビットコインでの支払いの受付を停止することがわかった。その理由は仮想通貨のマイニングにはエネルギー消費が多いためとした。 この発言がきっかけとなり、約6,000,000円から最大3,200,000円程度まで下落がおきました。 半値近くまで価格が落としたことになります。
イーロンマスクは仮想通貨に対する理解も深く、マイニング作業には大きな電力消費がかかることを知らないはずありません。
おそらく環境問題への配慮によるこの見直しは、ビットコインの値段の動きを操作するゲームのような感覚であり、イーロンマスクの計算通りに動いたのではないかと思います。そして、莫大な利益を簡単に手にしたはずです。
株式市場などでこのような意図的な価格操作は犯罪行為として扱われますが、仮想通貨ではこのような規制がされることはありません。なのでモラルは問われるかもしれないですが、問題ない行為です。
つまり大きな影響力がある経営者や国などの発言によって、暴騰・暴落を起こせることが証明されました。大量に買っておき、その後好意的な発言をするだけで値段が上がり利益を出せます。
それがSNSの20文字程度のつぶやきで起きてしまうのです。
誰かの意図で大きな値動きをする仮想通貨は利益も大きくなる可能性がありますが、損失も大きくなる可能性があります。そのため投資対象としてはオススメできません。
ギャンブル性が高い投資なので、自分の保有する資産の10%以下の小さい割合で長期的に考えるのであればいいかもしれないです。ただ、投資を始めたばかりの人にはかなり危険な投資先であると言えます。
株式投資と仮想通貨の税金のお話
補足としまして、
日本で仮想通貨を運用するにあたり、問題として考えられるのが利益に対する税金の高さです。
株式投資では一律で利益の約20%が税金として納めます。これは分離課税と言われます。
仮想通貨の利益は雑所得であり、総合課税に区分されます。
給与所得や事業所得などとの合計で、所得控除を差し引いた金額に対して課税されます。
所得税の速算表課税される所得金額税率控除額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
4000万を超える大きな利益の場合、45%もの大きな税金がかかります。
初心者のうちは税金額の面であまり心配する必要はないですが、確定申告を各自やらなくてはならないので注意が必要です。納税しないと犯罪になりますし、誤魔化せないのでしっかりやりましょう。
日本では仮想通貨に対する法的整備もまだまだ整っているとは言い難いです。
投資はどんなことがあっても自分の責任になります。だからこそ、すべての判断を自分でやらねばなりません。
一緒に勉強し、豊かな投資家ライフを過ごしましょう。
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